日本共産党神奈川県委員会

JCP-kanagawa

中学校教科書採択を考える 神谷幸男さんに聞く

20150705新かな05

 7月から8月にかけて各教育委員会で2016年度から使用する中学校教科書の採択が行われます。横浜市と藤沢市で使われている育鵬社の「公民」「歴史」教科書は、戦前の侵略戦争を美化し、改憲へと誘導しています。元横浜市立中学校社会科教員の神谷幸男さんに同教科書の問題点を聞きました。(「新かながわ」河野健一記者)

未来を担っていく中学生達の教科書は、幅広い視点から公正に判断できるものでないと困ります。しかし育鵬社の「公民」「歴史」教科書にはそういう視点がありません。

●不正確な「押しつけ憲法」
 第一の問題は、日本国民憲法は占領していたアメリカが日本に押しつけた異常なものと思わせることです。「公民」では「マッカーサーは、憲法改正を日本政府に求め、政府は大日本帝国憲法をもとに改正案を作成しました。連合国総司令(GHQ)はこれを拒否し、自ら一週間で憲法草案を作成した後、日本政府に受け入れるようにきびしく迫った」と書き、「歴史」では「議員はGHQの意向に反対の声を上げることができず、ほとんど無修正で採択されました」と記述しています。しかし、それには理由がありました。当時の政府には、民主的な憲法を作成する能力も意思もなく、帝国憲法の字句修正ですませようとしていました。新聞がそれを暴露し、日本統治には天皇の存在が不可欠だと信じ込んでいたマッカーサーは、連合国の上位組織である極東委員会によって天皇が訴追されるこなどを避けるため、やむなく民政局スタッフにGHQ案を作成させました

(新聞「新かながわ」2015年7月5日号から)

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