日本共産党神奈川県委員会

JCP-kanagawa

空母ジョージ・ワシントンの本国への帰還にあたって

 

 

空母ジョージ・ワシントンの本国への帰還にあたって

2015年5月18日

日本共産党神奈川県委員会

 本日、米海軍横須賀基地に配備されていた原子力空母ジョージ・ワシントンが燃料交換のため米国へ帰還した。米海軍は昨年1月に、後継艦として原子力空母ロナルド・レーガンが配備される予定であることを発表した。空母ジョージ・ワシントンが2008年9月に配備されてからの6年8ヶ月は、神奈川県民に何をもたらしたのか。

第1に、日本政府の規制の及ばない原子炉を搭載する原子力艦が、人口密集地である首都圏の入り口に配備されたことで、原子力艦船の事故の恐怖と隣り合わせでの生活を余儀なくされたことである。原子力空母配備後、米海軍は2006年に公表されたファクトシート、およびそこで引用されている1964年のエード・メモワールに明白に違反する原子力空母の定期修理作業や放射性廃棄物の搬出行為を行ってきた。しかも原子力災害対策指針と原子力艦防災マニュアルとの避難基準の矛盾は、福島第1原発事故から4年を経過しても何も解決されていない。

第2に、空母艦載機の落下物事故や墜落事故は、神奈川県民の平和的生存権を脅かし、市民生活に耐え難い苦しみを与えてきた。最近の事例をあげてみても、2014年1月9日には綾瀬市の住宅街に空母艦載機FA18Eスーパーホーネットから金属部品が落下し、住宅のフェンスとワゴン車の窓ガラスを破損、2012年2月にはEA-6Bプラウラーが厚木飛行場に着陸する際に、機体からエンジンミッドドアと左舷後部排気管パネル(重さはいずれも約27㎏)が落下し、県道40号線を走行中の民間車両1台に損害を与えた。さらに2013年12月には空母艦載機のヘリMH-60が三浦市三崎の埋立地に墜落・横転する事故を起こしている。この他にも空母艦載機による落下物事故は毎年のように繰り返されている。

第3に、昨年5月の第四次厚木爆音訴訟の横浜地裁判決が示すように、厚木基地周辺での艦載機の訓練による爆音被害は、受忍限度をはるかに超え、住民に深刻な健康被害を恒常的に与えている。

第4に、空母乗組員らによる住居侵入事件や暴行傷害事件、器物損壊事件が繰り返されてきた。しかも、これらの犯罪が空母寄港時に多発していることは神奈川県基地対策課の資料でも明らかである。

 以上みてきたように、原子力空母の横須賀に配備は神奈川県民と首都圏3000万人が平和に暮らすことへの脅威になっていることは明らかである。しかも、安倍内閣が集団的自衛権の発動に踏み切った戦争法案を今国会に提出したことや、空母ロナルド・レーガンへの交代とイージス艦3隻の追加配備という県内米軍基地の新たな強化、さらに今年3月には海上自衛隊横須賀基地に護衛艦いずもが配備されたこと等は、横須賀基地が世界各地への出撃拠点となり、東アジア地域の軍事的緊張をいっそう高めることになる。米空母の永久母港化を認めてよいのかどうかがまさに問われている。

日本共産党神奈川県委員会は、県民の平和的生存権を脅かす米原子力空母ロナルド・レーガンの横須賀への新たな配備に反対し、原子力空母の横須賀母港撤回を求め県民のみなさんとともに闘うものである。

以上

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