日本共産党神奈川県委員会

JCP-kanagawa

空母ジョージ・ワシントンの定期修理と放射性廃棄物の搬出に抗議する声明

2014年4月30日

日本共産党神奈川県委員会

    委員長 田母神悟

 米海軍は横須賀市に対し、原子力空母ジョージ・ワシントンの通常メンテナンス作業に伴う低レベルの放射性廃棄物の入ったコンテナの運搬船への搬出作業を5月3日に行う予定であることを通報してきた。日本共産党神奈川県委員会は、今回も強行された原子力空母ジョージ・ワシントンの定期修理作業とこれに伴う放射性廃棄物の搬出行為に対して厳しく抗議し、その中止を強く求めるものである。

そもそも、原子力空母の定期修理や放射性廃棄物の搬出行為は、日米両国政府が米国の原子力潜水艦の日本寄港を前に原子力艦の安全性についての根拠として示された1964年8月17日付の覚書エード・メモワールに明白に違反するものである。エード・メモワールによれば、⑴放射性廃棄物は、原子力潜水艦によって米国の施設や専用の施設船に搬送される⑵放射能にさらされた物質は、外国の港では原潜から搬出しない⑶燃料交換や動力装置の修理を日本国内や領海内で行わない、と明記している。このエード・メモワールが日米間で作成された経緯を見れば、この文書は日本側が求めて米側に同意させた核心的合意文書であることは明白である。

さらに、米国の原子力艦船の安全性を示す文書として2006年6月に公表されたファクト・シートのなかでも、放射性廃棄物の処理とメンテナンスについては、「1964年のエード・メモワールで表明された燃料交換及び修理に関する合衆国のコミットメントは、引き続き完全に堅持される。燃料交換及び原子炉の修理は、外国では行われない。」としていることにも明らかに反するものである。

これまで原子力艦船については安全神話がふりまかれてきたが、原子力空母についても1999年11月には空母ステニスが母港サンディエゴ基地を離れて間もなく座礁し原子炉2基が緊急停止しメルトダウン寸前となった事故や、1994年には空母エンタプライズが原子炉室の火災で放射能漏れ事故を起こすなど重大事故が繰り返されている。2011年3月の東日本大震災では、横須賀港では引き波で推移が2m近くも下がり空母ジョージ・ワシントンの着底も危惧されるような状況であった。

 日本共産党神奈川県委員会は、県民の安全を脅かす原子力空母からの放射性廃棄物の搬出作業に対して、日米両国政府に抗議しその中止を要求するとともに、問題の根本的解決のために、原子力空母の横須賀母港の撤回を改めて求めるものである。

以上

Return Top